VCセクション紹介

クローズアップ

VCセクションとは?               

2024年4月度より新設されたセクションで、以下の設立目的を掲げています。

各所からの知見・技術を集約し、アニメ制作過程の様々な課題解決へアプローチを行い、その過程で獲得した成果物の共有・活用を通して、全社的な環境改善・向上を目指す。

イメージとしては「ちょっと広義なテクニカルアーティスト」の位置付けで「アニメ制作現場の悩み相談役」や「映像制作の問題を”なんとかする”係」として、日々活動しています!

「VC」とは「Visual Coordinate」の略称で、上記の活動を通して各現場をつなぎ、全体の調整・とりまとめを担えるようになりたいと言う命名意図があります。

具体的にどんな活動をしているか?        

以下がVCセクションの業務内容(構成)の全体イメージです。

映像開発                    

エフェクト制作・開発

3DCGとVFX(撮影)はそれぞれ専門分野こそ異なるものの、ソフトウェアが共通していたり、エフェクトをはじめ近しい領域を取り扱うケースも多いことから、以前より連携強化を求める声がありました。

しかし、現状のアニメ制作ワークフローでは各工程の着手時期が離れていることが多く、情報共有や伝達が難しく「どうしてこの素材構成になっているんだ!?」や「もっと早く相談してくれれば何とかなったのに!」といった声が生まれ、連携不足によるもどかしさが生じている実情がありました。

そういった課題を解決するため、3DCGセクション・VFXセクションそれぞれから協力者を募ってチームを編成し、早い段階で特殊カットの有無をキャッチして、エフェクト・ワークフローの開発をプリプロダクション(映像制作の前段階)から行えるように体制を整えつつ、稼働を開始しています。

シミュレーションをベースとした魔法エフェクト
火災エフェクト

アセット制作・管理

弊社には、アニメ制作工程の一通りの業務セクションが揃っており、多種多様なタイトルを多くのスタッフが同時並行で制作しています。加えて、一部の工程をフリーランスや協力会社に依頼するなど、タイトル毎に業務そのものの進め方やスタッフの携わり方も様々です。

そんな制作環境から出てくる「こんな画を作りたい!」といった個別の要望に応えるため、職種やソフトウェアに依存することなく、様々な手段や選択肢を用いて映像制作を行っています。

また、こうして作られたデータやノウハウのアセット(資産)化も行っています。専用ツールや後述する社内Wikiを通してアセット管理を行うことで、別のタイトルにデータやノウハウを継承し、よりよい形に発展させることで表現力の底上げにも活かせるようにしています。

撮影処理の一覧カタログ
開発中のアセットブラウザー

表現力の底上げには、シナリオや絵コンテといった「プリプロダクション」工程で採用できる選択肢を増やす、という方針もあります。
OP、ED、PV、MV、CM等、比較的短尺の映像制作を主軸とすることで、多種多様なデータやノウハウを「高頻度に」獲得・共有することを目指しています。

技術開発                    

ツール制作・提供

業務効率化を目指した支援ツールの開発も行っています。

VFXセクションのワークフローをサポートするシステムや、進行管理セクションスタッフが求める「痒いところに手が届く」ようなツールなども開発しています。

VFXセクションで運用中の管理ツール
伝票を作成するツール
ムービーからサムネイルを作成するツール

インフラ運用・保守

社内Wiki構築

情報の「共有・蓄積・継承」を全社的に円滑化する目的で、社内Wikiの試験運用を開始し、その管理を行っています。

各セクションが持つ知見やノウハウを集めて他セクションに共有することは、相互理解や意思疎通をスムーズにするだけでなく、新人教育の充実にもつながり、スタッフがより迅速に戦力として活躍できる手助けになったりと、活用方法は多岐に渡ります。

まだ運用試験中ではありますが、普及率は日に日に高まっていて、内容も充実してきています。

社内Wiki
仕上 セクション Wiki
3DCG セクションWiki
VFX セクション Wiki
美術 セクション Wiki

各セクション、それぞれに適した形で発展中


上記の他にも「サーバー整理の際のガイドライン」等の運用ルールを整備したり、「これって誰に相談すべき?」「この問題ってどう解決すればいいの?」と言った業務上の問題解決に日々立ち向かっています(この「ライデンリポート」の企画もVCセクション発だったりします)

現状はプロジェクトごとに各セクションから協力スタッフを募り、一定の時間を頂いて対応しています。単独で全ての領域を取り扱うという話ではなく、各協力スタッフが、それぞれの領域で力を発揮していただく形です。

まとめると                   

「調べてみて、やってみて」を通し、様々な課題の解決法や道筋を見つけて共有し、「アニメ制作環境の全社的な改善・向上」を達成していこうとするセクションになります。

より良い環境でより良い作品制作」をモットーに、日々出来ることから取り組んでいます。

もしいずれかの内容に興味があったり「アニメ業界でこういったことをやってみたい!」、「アニメ業界はもっとこうすればよくなると思う!」という志をお持ちの方は、是非ご応募お待ちしております!

応募者に向けて(求める人材像)         

  • AfterEffects、Houdiniを用いた映像制作の実務経験者
  • アニメーション制作のフローに習熟し、デジタル技術の取り扱いに長けた方
  • Pythonやフロントエンド技術(html、CSS、javascript等)を用いたツール開発経験者
  • 職域ベースでなく目的ベースで必要な技術・知識を習得し、実行に移せる方
  • 情報の記録・整理を通して、共有・継承を重んじることができる方
  • セクションの理念・価値観に共感し、協調性を以て業務に取り組める方

【求人情報】

中途採用:中途採用 求人一覧 | LIDENFILMS – 株式会社ライデンフィルム

新卒採用:新卒採用 求人一覧 | LIDENFILMS – 株式会社ライデンフィルム


©冲方丁・KADOKAWA/WOWOW, ソニー・ピクチャーズ, クランチロール
©STPR Inc. /劇場版すとぷり製作委員会
©和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 - 明治剣客浪漫譚 - 京都動乱」製作委員会

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