INTERVIEW
3DCGがアニメ制作工程全体の軸となって支えていく、そんな作業フローを作れたら
クリエイティブグループ
3DCGセクション
セクションマネージャー
3DCGマネージャー
三浦 辰夫
業界歴40年 ※2024年現在
・他社で作画、演出、絵コンテ、キャラクターデザインなどさまざまな業種を経験
・ライデンフィルム在籍(2021年~)
・セクションマネージャー(2021年~)
3DCGの仕事は、キャラクターや背景美術のモデリングからカットのアニメーション制作まで、アニメの制作工程に幅広く関わるさまざまな業務があります。経験を積むと、マネージャーやディレクター職へのキャリアプランがあります。ここでは、「アニメーター」から「3DCGマネージャー」へとキャリアを歩んでいるスタッフのインタビューをお届けします。
今の仕事につながるエピソードをお聞かせください
第二次怪獣ブームの世代で、中学高校生の時にアニメブームが来ました。『未来少年コナン』でアニメってこんなにドラマを語れるんだと思ったし、『あしたのジョー2』を観てこんなカッコいい絵を自分も描きたいと思いましたね。ずっとアニメ業界で働いていますが、最初から3DCG畑っていうわけではなく、作画や演出など、ひと通りのことをやってきました。就活中はすべての工程に興味がありましたが、キャリアスタートは作画で。アニメは絵を動かしてフィルムを作るわけなので、まずは作画をやっておこうかと。
あなたが得意なことは何ですか?
自分はどちらかというと飽きっぽい性格だと思うんですよ(笑)。例えば、劇場作品を年数かけてじっくり作るよりも、たくさんのテレビシリーズに関わる方が性に合ってるのかな。それはおそらくいろいろなことに興味が湧きやすい性格とも言えて、結果的に仕事も絵コンテ、演出、キャラクターデザインから3DCGまで幅広く経験することになりました。
ライデンフィルムに入社したきっかけを教えてください
元々学生時代から絵を描くのは好きでしたが、アニメなんてすごいものを自分が作れるわけない、芸術系の仕事でハードルが高いと思って、大学では理系の中でも文系寄りでなおかつ絵が描ける“建築”を学んでいました。いまにして思えば、授業でCADを使っていたからCGは入りやすかったんですね。その後、CGの学校にも通って3DCGの仕事をするようになり、ライデンフィルムの仕事に携わることになったのもCGとの縁からですね。
ライデンフィルムはどんな会社ですか?
まず若い会社だなと思います。働いている人がとにかく若いので、可能性がもの凄くあると感じます。経験値という意味ではまだまだこれからですが、やる気は皆さん持っているので、新しいことに挑戦していける会社だと思います。
今後ライデンフィルムでどんなことに挑戦したいですか?
3DCGを使ったパイプラインの構築に力を入れていきたいです。たとえば、作画、美術、VFXといった別々の仕事のあいだを3DCGでつなぐ、ということですね。これはライデンフィルムのように、ひと通りの制作工程が揃っている会社じゃないと、じつは難しい取り組みなんです。いまは3DCGも独立した工程のひとつとしてあって、作業の補助ツールのような立ち位置ですけど、今後は3DCGがアニメ制作工程全体の軸となって支えていく、そんな作業フローを作れたら良いですね。自分はアニメ制作工程の上流から下流までひと通り携わってきたので、その経験が活かせるのかなと思っています。
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