撮影の仕事は、関わるスタッフが何を思っているのか、何を実現したいのかを聞き出すことがけっこう大事

クリエイティブグループ VFXセクション
クリエイティブマネージャー

撮影監督

髙津 純平

業界歴14年 ※2024年現在

・他社で撮影、撮影監督を経験
・ライデンフィルム在籍(2019年~)
・クリエイティブマネージャー(2021年~)

撮影の仕事は、セル/背景/CGなど各工程の素材を合成し、完成映像を作るポジションです。特殊効果(特効)やエフェクト作業も担当することがあります。経験を積むと、最終的な画面の空気感(ルック)を設計する「撮影監督」になるキャリアプランがあります。ここでは、「撮影スタッフ」から「撮影監督」へとキャリアを歩んでいるスタッフのインタビューをお届けします。

今の仕事につながるエピソードをお聞かせください

大学の授業で使ったAfter Effectの作業が楽しくて好きだったのを思い出して、調べてみたらその作業が「撮影」だったんですよね。元々実写の撮影やアニメ制作を大学で専攻していたので、アニメ業界で撮影の仕事をしたいと思いました。撮影は、集まってきた材料を最後に「料理」として完成させるような仕事で、ときには作品の雰囲気もガラッと変えられるんです。最終工程として自分たちが完成させたカットがそのままオンエアで流れるので、これが撮影の楽しみのひとつですね。

あなたが得意なことは何ですか?

コミュニケーションは苦手とは思わないので、得意なことになりますかね。ある意味、コミュニケーション能力が必須なお仕事だとは思います。撮影の仕事は、関わるスタッフが何を思っているのか、何を実現したいのかを聞き出すことがけっこう大事ですので。あと、僕は理詰めで物事を考えるタイプで。何かを表現するときに、なんでこうなっているのかを理屈で理解しようとします。人によると思いますが、これは撮影の仕事をする際に役に立っていると思います。

ライデンフィルムに入社したきっかけを教えてください

30歳を過ぎて将来を考えた時に、腰を据えて働ける場所がないかなと探していました。ちょうどそのときにライデンフィルムと繋がりができて、「うちでVFXセクションを作るのでどうですか?」とお誘いをもらったのがきっかけですね。撮影の仕事だけでなく、マネージャーの仕事も経験として一度やってみたいと思っていたので、いっしょに働くことを決めました。マネージャーの仕事は想像の範疇ではありましたが、最近は人数が増えてきているので段々と大変になってきています(笑)

ライデンフィルムはどんな会社ですか?

とにかく若くて、VFXセクションも20代のスタッフが多いです。上の役職が詰まっている訳でもないので、能力があれば早い段階で撮影監督になれるチャンスもあります。その分、経験の浅いスタッフは多いですが、凝り固まった考えを持ったスタッフもいなくて、比較的柔軟に自由な発想でいろいろ試せる現場じゃないかなって思います。もちろん若さゆえの危うさはあります。良かれと思ってやったことがじつは作品全体に影響を及ぼすことに後々なるかもしれない。でも、それも含めて経験する価値があると思いますね。

今後ライデンフィルムでどんなことに挑戦したいですか?

具体的な挑戦っていうのはあんまりイメージできないんですけど、ライデンフィルムのVFXセクションってすごいよねっていうのを業界的に根付かせたいですね。いまは自社の仕事がメインですが、クオリティが高いものを出していくことで、外のアニメ会社からライデンのVFXセクションにオファーをしたい、となるようなレベルに到達したいです。いまは自分の技術や経験を後輩に伝える機会が多いですけど、自分自身も成長して、新しい技術を身に着けて、部署を成長させられるといいなと思います。

あなたの一歩が
世界を変える

あなたの一歩が
世界を変える